まず、冬は基礎代謝が上がりやすい季節です。体は寒さに対抗しようとして熱をつくり、普段より多くのエネルギーを使います。そこへ筋トレを取り入れると、より効率的に筋肉が刺激され、体づくりがスムーズに進みます。また、筋肉量が増えることでさらに代謝が上がり、冷え性対策や太りにくい体づくりにもつながります。寒い時期は太りやすいイメージがありますが、実は筋トレ次第で大きく変わる季節なのです。そして、冬に筋トレを続けるもう一つの魅力は、春以降の活動が楽になることです。暖かくなってから急に動こうとしても、体が重く感じたり、疲れやすかったりします。しかし冬の間に少しずつ筋力を蓄えておくと、春のスタートがぐっと軽くなります。運動習慣がすでにできているので、外でのランニングやスポーツも快適に始められます。とはいえ、「寒い中で激しいトレーニングをするのはちょっと…」という人もいますよね。実際は、家の中でできる簡単な筋トレだけでも十分効果があります。スクワット、プランク、腕立て伏せなど、特別な器具がなくても全身をしっかり鍛えられます。また、短時間でも毎日少しずつ続けることで、体は確実に変わっていきます。ストレッチを先にして体を温めてから始めると、ケガの予防にもなり、筋トレの効率もアップします。

さらに、冬の筋トレは心のリズムを整える効果もあります。寒さで気分が沈みがちな季節ですが、体を動かすことで血行がよくなり、気持ちが明るく感じられることも多いもの。筋トレ後の達成感は、寒さに負けない「よし、今日も頑張ろう！」という前向きなエネルギーをくれます。

寒さに縮こまりがちな冬こそ、自分の体と向き合うチャンスです。少しずつでも筋トレの習慣を取り入れて、春にはひとまわり強く、軽やかな自分を目指してみませんか？